今日のお昼になんとなくYahoo!ニュースを見ていたら、「やらされ」のキーワードを引っさげた記事が2件連続で飛び込んできました。
みんな同じ気持ちで働いてるんだなとちょっとほっとしました(笑)
私も仕事をしていて疑問に思うことが多々あります。
この作業って何のためにやってるんだろう…
たまには上司に問います。
私:「これって何の意味があ..」
上司:「やらなきゃいけないんだよ!」
と食い気味で返ってきます(笑)
そりゃ期限とかあるしやらなきゃいけないのはわかるけど、やっぱり目的がなきゃモチベーションも上がりません。
そんなモヤモヤしている中に上記の記事がどんどどーんっ!
昼休みも終わりましたが、読み続けました(笑)
記事の内容ですが、まずは東急ハンズの長谷川氏とスポーツクラブオアシスの平塚氏の対談の転載です。
平塚: ええこと聞くね。僕、もともとはスポーツクラブ否定派やってん。サッカーやっていたので、金払って屋根の下で汗かくんだったら無料で山の中走ったらええやんけ、というタイプでした。でも、オアシスに行くことになったので、まずは「何してるのかな?」と見てみて、そしたらスポーツクラブの良いところも分かってきた。暑い日でも空調が効いてるし、仲の良いスタッフが正しい指導をしてくれるし。でも月1万円ずっと払う、その継続をどうするか――という話になるんやけれども……。最初はやっぱり、細かいことは言わなかったです。俺は素人だから、好きにやってくれと。
うちは会社が好きな人間が多いんですよ。ハンズもそうでしょう?
長谷川: 多いですね。
引用:「やらされ感」じゃなく「やってる感」で動く職場にする方法を教えよう――東急スポーツオアシス 代表取締役社長 平塚秀昭氏(Yahoo!ニュース)
ハンズもオアシスもその虜になるほどのファンがいて、そのファンがそこで働きたいと思い、そのまま社員になる。
なんとも理想的な職場であり、きっとやりがいもあることでしょう。
やらされ感などあるはずもない。
忙しいよりも好きが勝っており、「やらされている」より「やらさせていただいてる」みたいな感じでしょうか(笑)
次にグループウェアで有名なサイボウズの青野氏のインタビュー記事。
理念に沿って、安くて使いやすいグループウェアを開発したところ、予想以上にヒットして起業から三年で上場。しかし、その後、事業は伸び悩み、なんとなく組織だけが残ってしまいました。そこで、事業を拡大するために、企業の買収(M&A)を始め、一年半で九社を買収。売上はあっという間に四倍に。しかし、理念なき拡大はマネジメント不全を引き起こし、組織は弱体化しました。
これではいけないと、新しい企業理念「チームワークあふれる社会を創る」を掲げ、事業の整理と組織の一体感を取り戻すまで数年の期間が必要でした。
引用:青野慶久・サイボウズ社長 なぜ「やらされ職場」が生まれるのか?~魅力のない会社はさっさと潰した方がいい
やらされ感しかない会社はさっさと潰した方がいいという過激な内容ですが、企業に属する者が一つの目標に向かって進む「一体感」こそ企業の魅力であり、活気であり、やりがいに繋がるのだと語ってくれました。
サイボウズの企業理念は記事にあるとおり「チームワークあふれる社会を創る」です。
これはサイボーズ社のホームページにも掲げられています。
グループウェアというチームワークを生む製品を生み出しているサイボウズらしい企業理念です。
このように魅力ある企業は何かしらの目標を掲げ、それを目指して社員や役員や派遣の方が一丸となって立ち進んでいる。
企業理念を見ればその会社の良さはわかる!
とまでは言いませんが(笑)
ユニークな企業理念を掲げている会社ではおもしろい仕事ができる。
これはあながち間違えではないと感じています。
勢いのある会社の企業理念の色々
今、勢いのある企業の企業理念とはどのようなものか。
各社ホームページの企業概要ページを巡回してみました。
モノ・コト・ヒトのすべてが出会い、すべての新しい価値がそこからうみだされる、うれしい場所へ。
引用:東急ハンズ-会社情報
まずはYahoo!ニュースの記事を引用させていただいた「東急ハンズ」の企業理念(ブランドステートメント)です。
モノを求めていくヒト、モノを紹介するヒト、そこから生まれるコト。
東急ハンズが目指すところは「何かを始めようとしているヒトへのヒントを与えるコト」だそうです。
なんとも明快な目標!
これぞ一体感が保てる理由なのだと思います。
出会う、が、世界を変えていく。
引用:sansan-会社概要
続いて、名刺管理のクラウドサービスで有名な「sansan」の企業理念です。
「出会う」というレンジのあるテーマですが、sansanが手掛けているのは名刺のデータベース化という企業間の出会いを資産化するサービス。
出会いは企業の資産。
同社のCMにもそんな気持ちが込められています。
料理をつくることは
地球のこれからをつくること。
引用:cookpad-企業理念
料理の作り方をGoogle検索すると必ず上位に登場するのがcookpad掲載のレシピ。
そんな「cookpad」の企業理念は地球規模。
食の大切さは誰もが知っており誰もが実践できること。
料理をつくることはいのちをつくることであり、健康な体をつくることであり、豊かな社会をつくることでもある。
料理で豊かな社会を創ってやる!
そんなcookpadの使命を感じる企業理念です。
360°スゴイ
引用:VOYAGE GROUP-経営理念
価格比較サイト「ECナビ」等を展開する「VOYAGE GROUP」の企業理念です。
かなりざっくりとした企業理念です(笑)
しかし、その説明を読んで納得。
「VOYAGE GROUPとしてどのようなビジョンでどこに向かっていくのかと聞かれますが、当社では未だビジョンは掲げていません。なぜならば、ビジョンを描くことで変化への対応が遅れてしまうかもしれないからです。」
VOYAGE GROUPの目標は世界の変化への対応スピードです。
常に最先端を目指す!
これこそがVOYAGE GROUPの掲げる目標。
きっとここで働く社員の方は常にアンテナを高く張り、自分たちの進む道は自分たちで切り開いて行こう!、という気持ちがモチベーションに繋がっているのでしょう。
目標を持たないことが目標。
こんな異色な企業理念もあるんです!
世界中をカッコよく、
世界中に笑顔を。
引用:START TODAY
最後にZOZOTOWN等を手掛ける「START TODAY」の企業理念。
取り扱うブランドも品数も同業他社と比較し断トツに多いZOZOTOWN。
ファッションを気軽に楽しむための工夫が盛りだくさん。
ZOZOTOWNの他、「WEAR」などのコーディネートアプリも展開し、ユーザーの「こんなサービスがあったらいいのに」という気持ちに応えてくれていると思います。
ZOZOTOWNは私も良く使いますが、某通販サイト大手の品物と比べると雲泥の差。
さすがファッション専門の通販サイトと納得させるこだわりのある良いサービスを提供していると感心します。
就職・転職を考えるとき、「企業理念」と「企業の業績」のバランスを見るべし!
以上、勢いのある企業の企業理念をご紹介しましたが、必ずしも「企業理念が良い」=「良い企業」であるとは限りません。
企業の中には「口だけ番長」もいるからです(笑)
これから就職・転職を考えている方は、候補としている会社の企業理念くらいは知っておくべきだと思います。
そして、その企業理念が企業の業績に反映されているかというところを評価してみてください。
たとえば、某大手電機メーカーの企業理念はこうです。
人間尊重を基本として、豊かな価値を創造し、世界の人々の生活・文化に貢献する
大手だから仕方ないと思いますが、結局何を目標としていいのかわからないのです。
なんでこんな作業をしているのか「やらされ感」が芽生えてきそう(笑)
企業の一歯車として働く覚悟をした以上、企業と一体になれる「一体感」こそが、仕事の充実に繋がるのだと私は感じます。
そんな目線で就職・転職先を探してみてはいかがでしょうか。
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